クレジットカードにはデュアル発行というシステムがあります。
あまり聞きなれない言葉じゃないでしょうか?
今回はこの「デュアル発行」について解説します。
クレカのデュアル発行って何?
デュアル発行とは、クレジットカードの申し込みの時に・・
「デュアル発行でお願いします」
と言えば二つの国際ブランドのクレジットカードが2枚発行されます。
(デュアル発行に対応していないカード発行会社もあります。)
例えばVISAカードを申し込んでデュアル発行をすると、VISAとマスターカード両方を手にすることができます。
でも、国際ブランドが違うとはいえ、基本的に同じカード。
わざわざ2枚持つ必要やメリットはあるのでようか?
デュアル発行のデメリット
まず、2枚発行されるので年会費は別々にかかります。
別々の年会費とはいえ、デュアル発行をすれば2枚目のカードの年会費は基本的に割引になります。
例えば、デュアル発行で有名なクレジットカードは三井住友カードです。
三井住友カードのクラシックカードやアミティエカードはデュアル発行した場合、2枚目の年会費は250円です。
プライムゴールドカードなら1000円、ゴールドカードなら2000円の年会費で2枚目が取得可能です。
(上記の年会費は税別)
割引があるとは言え、1枚で持つより年会費は多くなります。
また、カードには保険がついています。
別々の会社でVISAとマスターカードを取得すれば、別々での保険を受けることができます。
しかし、その保険もデュアル発行では1つになります。
カードを2枚持つと多少なりとも管理が面倒になります。
こう考えるとわざわざデュアル発行する必要があるのか?
と思ってしまいますね。
でも、ちゃんとデュアル発行のメリットもあります。
デュアル発行のメリット
日本国内ではほぼ感じることはないですが・・・・
海外ではVISAは使えてマスターカードは使えない。
またはその逆でマスターカードは使えて、VISAカードは使えない場合があります。
このような場合、2枚持っていると便利ですね。
いやいや・・・
それなら違うカードを持った方がいいでしょう。
と思いますか?
確かにそういった考えもありますね。
ただし、デュアル発行は上記で解説したように、年会費の割引があります。
そして、ポイントは合算で貯まります。
つまりマスターカードで支払っても、VISAで支払ってもポイントはまとめて合算されます。
違う別々のクレカを使うとポイントも分散されます。
そうなるとなかなかポイントが貯まらないということになります。
ちなみに利用限度額もデュアル発行では1つになります。
例えば、100万円の利用限度額ならば、デュアル発行されたVISAとマスターカード2枚合わせて100万円の利用限度額です。
利用限度額がVISAカード100万円、マスターカード100万円とはならないということですね。
これをメリットとするか、デメリットとするかは人それぞれの考え方次第ですね。
使い過ぎを防止できると考えればメリットです。
使える限度額がデュアル発行だと減ると考えればデメリットです。
まとめ
人によってデュアル発行はメリットを感じることも可能でしょう。
逆にメリットはないな・・・
と思う人も多いでしょう。
使う環境によって感じ方は変わってきます。
デュアル発行のメリットが一番出るのは、やはり海外旅行だと思います。
海外だとVISAしか使えない、マスターカードしか使えない・・・
このようなことは決して珍しくはありません。
日本はきちんと整備されているので、そのようなことは感じにくいのですが、海外は違います。
なので、デュアル発行は海外でメリットを感じやすいと考えていいでしょう。