アリペイを知っていますか?
アリペイとは中国のネット通販大手のアリババグループが運営するプリペイド式電子マネーです。
日本では楽天のような位置づけですね。
とはいえ、楽天より明らかに規模がでかいです。
2014年にはニューヨーク証券取引所で上場してますからね。
今や中国を代表する巨大優良企業です。
そんなアリババグループが運営するプリペイド式電子マネーが「アリペイ」ですね。
そもそも中国ではクレジットカードの普及率が非常に低いです。
まだまだ現金支払い主義の人が多く、クレジットカードが諸外国に比べて普及していない日本ですが・・
その日本に負けず劣らずに中国はカード普及率が低いんですね。
そんな中国で、電子マネーの「アリペイ」は急速に普及率を高めています。
中国でアリペイが普及する理由
クレジットカードの普及率が低い中国。
それなのに、なぜプリペイド式電子マネーのアリペイは急速に普及していったのでしょうか?
答えは中国が抱える事情にありました。
あなたは中国で買い物するとしたら、どのような心配をするでしょうか?
おそらく、偽物では?
コピー品なのではないだろうか?
このような心配が真っ先に浮かぶ人が多いと思います。
それは日本人に限った話ではありません。
中国人でも、特にネット通販ではコピー品などで、トラブルになることが多いんです。
コピー品大国の中国国民でも偽物が嫌だと思う人がいるんですね。
さて、そのようなトラブルを避ける為に有効なのが、電子マネー「アリペイ」なんですね。
電子マネー全てに共通することですが・・・
電子マネーはチャージする必要があります。
そして、チャージした金額以上は使用することができません。
なので、クレジットカードと違いチャージした金額の範囲内でしか、買い物ができません。
それが、電子マネーのメリットであり、デメリットですね。
アリペイをプリペイドとして、ネットの決済に使用することも可能です。
ここでアリペイの最大のメリットが活きてきます。
それは、コピー品や粗悪品が送られてきた場合の返金を速やかに行ってもらえることです。
中国では、直接販売業者に連絡しても、連絡が取れなかったりします。
日本では考えられないことかもしれませんが、中国ではよくあることのようです。
商品購入をアリペイで決済した場合は、アリペイが仲介役をします。
アリペイにクレームを言って返金してもらえばいいんです。
これが、消費者にとってのメリットですね。
販売者にも大きなメリットのアリペイ
上記を見ると消費者にメリットがあり、販売者はデメリットがあるように思えます。
でも、ちゃんと販売者にも大きなメリットがあるんです。
代金の未払いを防ぎます。
商品購入と同時に「アリペイ」が商品代金を消費者から預かります。
その後、アリペイは売り上げを支払います。
つまり、商品を送ったけど、代金が振り込まれない・・・
支払いがないなどをのリスクをなくしてくれます。
販売者には手数料を考えても、それを上回るメリットがありますね。
しかも、アリペイができて、ネット通販の利用者は増えたと思われます。
中国でも安心して取引するための仲介役として、アリペイを使うのは正しい選択と言えそうですね。
もちろんいい加減な商品を送ってくるような業者はアリペイは使いたくないと思われます。
商品代金を踏み倒そうとする人もアリペイは当然使いたくないですよね。
良質な販売者や優良顧客を見分けるのにもアリペイは役立っていると思います。
アリペイは日本でも普及するのか?
日本にもコピー商品を扱う悪質な業者はいます。
ただし、中国ほどではありません。
また、詐欺に合わないために、プリペイドや電子マネーを使うことはないでしょう。
日本では便利だから、ポイントが貯まるからという理由で使っている人がほとんどですね。
日本では電子マネーやプリペイドカード、デビットカードなどの利用者は増えています。
日本に「アリペイ」が入ってきて普及するのでしょうか?
すでに日本ではアリペイを導入している店は増えています。
実は世界的に見ても日本でアリペイを使える店は多いです。
もちろん中国人観光客を狙ってのことだとは思います。
問題は「アリペイ」を使う日本人が増加するのか?
ということですね。
現在はアリペイを日本人が使うことは非常に困難です。
まず、アリペイが日本語にまだ対応していないこと。
そして、中国に口座がないと使えないということです。
これでは普及しないでしょう
・・・・が・・・しかし
アリペイは2018年から日本国内でのスマホ決済を可能にするようです。
(この記事は2017年9月に書いています。)
さて・・・・・
アリペイは日本を席巻する電子マネーとなるのでしょうか?
私個人的な意見では、おそらく中国の電子マネーはそこまで普及しないだろうと思います。
そもそも日本人は現金支払いがまだまだ主流ですからね。
この流れはまだ変わりそうにないと考えます。
ただし、Apple Payでの決済は増えそうです。
日本人は圧倒的にiPhoneを使っている人が多いですからね。
まあ、そもそもApple Payは電子マネーなどとは全く別物なので、比べるのはおかしいかもしれません。
アリペイはそこまで普及しないと考えます。
私個人的な意見で言えば・・・・ですけどね。
まとめ
中国のモバイル決済の半分はアリペイです。
それだけ、中国では影響力があります。
日本の電子マネーやプリペイドカードでそれだけのシェアを持っているカードはありません。
nanacoやWAONでもそれだけのシェアにはとても及ばないということです。
日本はクレジットカードでも世界的に見ると大きな遅れを取っています。
世界的なキャッシュレスの流れは止められません。
日本もそうならなければならない時期がもうそこまで迫っています。
今からキャッシュレスの時代に向けて、クレジットカードや電子マネー、プリペイドやデビットカードなどを使いこなしていきましょう。
当サイトがその手助けとなれば幸いです。