PiTaPaをご存知でしょうか?
SuicaなどのICカード同様の交通系電子マネーです。
大阪市交通局の電子マネーなので、関西に住んでいる人は特にお得に使えます。
このように解説すると・・
「普通の交通系の電子マネーではないか?」
と思いますよね。
でもこの「PiTaPa」には他の交通系電子マネーにはない特別な特徴があるんです。
PiTaPaの特徴
PiTaPaの最大の特徴は「ポストペイ型」の電子マネーであることです。
ポストペイとは支払いが後払いということです。
通常PiTaPaを除いた交通系電子マネーはチャージしなければならない「プリペイド型」の電子マネーです。
PiTaPaはチャージしなくていい代わりに、毎月1回銀行口座引き落としになります。
(引き落としは翌々月の10日)
もちろん後払いのポストペイ方式なので、審査があります。
簡易的な審査ではありますが、ブラックリストに乗っていると通らないと考えていいでしょう。
審査落ちの可能性があるのも、他の交通系電子マネーにはない特徴ですね。
審査が必要ない保証金預託制のPiTaPaもありますが・・・微妙です。
とりあえず、ざっくり保証金預託制を解説しますと・・・
入会時に保証金を支払います。
その保証金の金額によって毎月の利用限度額がきまります。
・保証金が4万円で月1万円の利用限度
・保証金が8万円で月2万円の利用限度
・保証金が12万円で月3万円の利用限度
・保証金が16万円で月4万円の利用限度
・保証金が20万円で月5万円の利用限度
保証金は退会で手数料の1000円を差し引いて返却してもらえます。
でも、4万円以上の保証金は結構きついと思います。
なので、保証金預託制のPiTaPaは利用はしない方がいいかなと思います。
それならば、完全なプリペイド方式の「ICOCA」をおすすめします。
実はPiTaPaの開発は三井住友カードが関わっていました。
なので、三井住友カードの追加カードでPiTaPaがラインナップにあります。
ポストペイ方式ということもあり、各社様々なクレジットカード発行会社と提携してカードを発行していますね。
関連記事PiTaPaはチャージも必要
PiTaPaはポストペイと解説しましたが、相互利用サービス対象エリアではチャージが必要です。
ここがPiTaPaのややこしいところです。
完全なポストペイではないということですね。
PiTaPa利用可能エリア(大阪や京都や神戸など)はポストペイで電車などに乗車できます。
このエリア外、つまりSuicaなどのエリアでもPiTaPaは使えます。
ただし、このPiTaPaのエリア外では、ポストペイを利用することはできません。
事前にPiTaPaにチャージする必要があります。
PiTaPaエリア外でPiTaPaが利用できるエリア
・Kitacaエリア(北海道)
・Suica(関東)
・PASMO(関東)
・manaca(中部)
・TOICA(中部)
・nimoca(北九州)
・SUGOCA(北九州や長崎や南九州の一部)
このようなエリアと互換性がありますが・・・・
チャージした金額しか使えませんので、注意が必要ですね。
PiTaPa独自のオートチャージが可能
PiTaPaはオートチャージが可能です。
これは申し込み時にオートチャージの登録が可能なので、登録しておいた方がいいでしょう。
PiTaPaのオートチャージも間違いやすい部分があるので注意が必要です。
カードのチャージ金額が1000円以下になると2000円を自動でチャージします。
チャージした金額は登録した口座から引き落としになります。
クレジットカードの登録などをしなくていいのが、PiTaPaのメリットですね。
オートチャージの金額の設定変更はできません。
ここ微妙なところですね。
後、Suicaのオートチャージでも同様なのですが、オートチャージされるタイミングに注意が必要です。
PiTaPaのエリアの改札で1000円以下であることを確認したときにオートチャージがされます。
つまりPiTaPaエリア外ではどんなにチャージした金額が少なくなってもオートチャージされません。
しかし、基本的にPiTaPaエリア外でチャージしたいですよね。
これも微妙なシステムです。
PiTaPaエリア外でもオートチャージが出来れば、かなり使いやすくなると思うんですけどね。
PiTaPaエリア内で使うのなら、チャージ不要なので便利ではありますね。
もちろんポイントも貯まるけど・・・
PiTaPaはポイントも貯まります。
500ポイント貯めれば、50円の交通料金の割引にしよう出来ます。
しかし、500ポイントを貯めるにはどれくらい使えばいいのでしょうか・・・。
ここ重要ですね。
まず、クレジットカードの機能があるPiTaPaはポイント還元率0.5%です。
ちょっとイマイチなポイント還元率です。
クレジットカードの機能が付いていないPiTaPaでは、ポイント還元率0.1%です。
これは・・・かなり低い還元率ですね。
ポストペイでも電子マネーですから、このくらいでしょうか・・
クレジットカード機能がついていないPiTaPaなら50万円使って500ポイント貯まります。
つまり50万円つかって50円の割引ですね。
ポイントはおまけ程度と考えた方がいいですね。
まとめ
ポストペイ方式という珍しい方式の交通系電子マネーPiTaPaを紹介しました。
しかし、完全にポストペイではないですね。
PiTaPaエリアではポストペイ方式となると考えていいでしょう。
PiTaPaエリア外では短距離ならオートチャージでも対応できますね。
ただし、エリア外の利用料金が2000円を超えるともうチャージする必要性が発生します。
やはり、交通系電子マネーはそのエリア内に住んでいる人が使うように出来ていますね。
それは、Suicaでも同じです。
オートチャージはどの電子マネーでもエリア外はチャージ出来ないので、不便に感じることは多々あります。
交通系電子マネーはあなたがよく使う電車のエリアを考えて、対応しているカードを使いましょう。