今回もクレジットカードの海外旅行損害保険のお話です。
前回は救援者費用の説明をしました。

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海外旅行損害保険の救援者費用とは

今回は「携行品損害」について説明します。

携行品損害とは

携行品とは何でしょうか?

簡単に言えば出かける時の持ち物です。
財布やバッグ、腕時計やデジカメなど・・・

このような持ち物が海外旅行中に盗難にあったり、壊れたりした場合の損害を補償する保険が「携行品損害」です。

特に重要なのは盗難でも対象になることです。

日本は治安がよく平和ですが、海外は違う場合が多いです。
日本と同じ感覚で海外に行くと簡単にカバンなどを盗まれたりすることもあります。

十分に注意して対策することが大切ですが、どうしても盗まれてしまった・・・
また、楽しい海外旅行でうっかりバッグやデジカメを落として壊してしまったなど・・・

このような事例に対応するのが携行品損害ですね。

ただし、注意すべきことがあります。

補償対象と補償金額

身の回りのもの全てが補償対象ではありません。

例えば財布を盗まれた場合、財布は補償されます。
その中身、現金や金券、定期券などは補償対象外です。

しかも、その盗まれた財布は新品で購入した金額が補償されるわけではありません。
その財布の中古の価値を補償してもらえます。

例えば、1000円の財布を盗まれて、補償してくれと申請してもほぼ0でしょう。
高給ブランドの財布ならば話は別でしょうけど、新しく買える金額にはならないでしょう。

また、携行品損害には、ほぼ「免責あり」になります。
クレジットカードの携行品損害ならほとんどの会社が3000円の免責となっています。
つまり、4000円の価値のものを盗まれたり、壊したりしても補償される金額は1000円です。

ただし、10万円の価値の腕時計を破損した場合は97000円が補償されます。

もしもの時を考えると、あった方が絶対にいいと思えますよね。

クレジットカードのによる最高補償額の違い

そのものの価値を補償してくれるとは言え、上限は決まっています。
補償する対象も微妙に違ってきます。

例えば、チケット(航空券や宿泊券、電車の切符など)が補償対象外である場合もあります。
このチケット類が補償対象の場合、補償限度額が低いことが多いです。

補償対象が広い方が良いとも言い切れません。
上限が高い方がいい場合もありますからね。

例えば、人気クレジットカードの代表格「楽天カード」や「エポスカード」は年間の最高補償額は20万円です。
1回の旅行の最高補償額も同様の20万円です。
そして1個あたりの最高補償額は10万円です。

銀行系クレジットカードの代表である三井住友カードのゴールドカードはというと・・・
年間、1回の旅行、1個あたり・・・この3項目全てが上限50万円です。

ちなみに1個あたりの最高補償額でいうとアメックスゴールドは10万円です。
三井住友ゴールドカードは1個あたりの最高補償額ではかなり上回っています。

さすがです。

 icon-check-square-o 公式サイト
三井住友VISAカード

ただし、年間の最高補償額で考えるとアメックスゴールドは100万円です。
この項目は三井住友ゴールドカードの2倍です。

総合的に考えて、どれがいいのかの判断は非常に難しいですね。

まとめ

手持ちのクレジットカードは携行品損害に対応しているのかなどは、手持ちのクレジットカードの公式サイトやパンフレットなどを確認してください。

もしこの携行品損害を請求する場合は、ある程度の資料の提出が必要です。
破損した場合は破損した部分の写真などが必要です。
壊れたからと現地で捨てないでくださいね。

保険を請求する場合は現物があった方がいいです。

もし盗まれた場合は被害届などが必要です。
もちろん現地の警察の被害届になります。

資料がそろったなら、カード会社に連絡して、携行品損害の保険を使いたいことを伝えましょう。

申請して、審査が通ったら口座に補償金額が振り込まれることになります。

また、複数のクレジットカードを持っていて、それが携行品損害に対応しているなら、合算して補償金を受け取ることが可能です。

クレジットカードの携行品損害はおまけ程度に思われがちですが、非常に使う可能性が高い保険です。
あることを知らないと申請しないで、勿体無いことになるのでクレジットカードの保険内容は確認しておきましょう。

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